BS2010型個人用X線、γ線測定器
使用説明書
BS2010は同位体或いは放射線装置関連の業務従事者に対して、放射線量測定を行う測定器です。本測定器は線量当量率と線量当量を同時に測定できます。ユーザーは必要に応じて線量当量のアラーム閾値を設定できます。先進のエネルギー補償技術を採用しているので、様々なエネルギーの放射線が正確に測定でき、ユーザーのニーズを満たします。また、環境保護、衛生、冶金、探傷などの業界にも応用できます。
測定器の特長
l 感度が高く、環境背景を測ることができます。
l 線量当量率、線量当量を表示します。
l シングルチップ技術を採用し、多機能、小型化を実現しています。
l 操作が簡単です。
l あらかじめアラーム閾値とアラーム方法を設定できます。
l 線量当量率と線量当量のアラーム機能
l 充電池不足電圧指示
l 電源を切っても線量当量は保存され、時計も正常に動作します。
主要技術仕様
l 測定装置:GM計数管
l 測定範囲:線量当量率:0.01µSv/h~30mSv/h
線量当量:0µSv~9999mSv
l エネルギー範囲:48keV~1.5MeV≤±25%(137Cs相当)
l 相対的な基本誤差:線量当量率≤±20%、線量当量≤±15%
l 保護アラーム応答時間:≤5秒(線量当量率≥15{SYMBOL}Sv/hの場合)
l 表示形式:液晶表示。線量当量率(µSv/h)と線量当量(µSv)を表示。
l 消費電力:<3.5mW
操作方法
まず、*初に測定器表面に傷がないか、プラスチックカバーが緩んでいないかなどを確認し、問題がなければ以下の操作を行います。
測定器には左から[電源][確認][修正]の3つのキーがあります。
l 測定器の電源オン/オフ
[電源]キーを3秒押すと、「ピッ」という音が聞こえ、電源オンになります。[電源]キーを3秒押すと電源オフになります。
l 測定器の表示画面と操作
測定表示情報は図1のようになります。 線量当量の表示は図2のようになります。
図1:測定画面 図2:線量当量画面
測定状態下で、2秒間結果が表示されます。 [電源]キーを押すとバックライトがつきます。
[電源]キーを押すとバックライトがつき、10秒間表示されます。 [確認]キーを押すと、測定画面に戻ります。
[確認]キーを押すと線量当量画面を表示します。 [確認]キーを長押しするとメインメニュー画面になり
[確認]キーを約3秒長押しし、「ピッ」 ます。
という音が聞こえたら離してください。メインメニュー画面になります。
メインメニュー画面は図3のようになります。 時計表示は図4のようになります。
メインメニュー 測定 時計 パラメータ クリア コントラスト |
図3:メインメニュー画面 図4:時計修正画面
[電源]キーを押すと測定画面に戻ります。 [電源]キーを押すとメインメニュー画面に戻ります。
[確認]キーを押すとひとつ下のメニューを選択します。 [修正]キーを押すと選択中のパラメーターが1増加します。
[確認]キーを名が押しすると選択中のメニューに入ります。 [確認]キーを押すと次の時間パラメーターに移動します。
[確認]キーを長押しすると時計の修正が保存されます。
パラメーター修正画面は図5のようになります。 線量当量クリア画面は図6のようになります。
線量クリア? はい いいえ |
図5:パラメーター修正画面 図6:線量当量クリア画面
[電源]キーを押すとパラメーターを保存してメインメニュー画面に戻ります。 [電源]キーを押すとメインメニュー画面に戻ります。
[確認]キーを押すとひとつ下のパラメーターを選択します。 [修正]キーを押して「はい」か「いいえ」を選びます。
[修正]キーを押して修正する選択中のパラメーターを修正します。 「はい」を選んで[確認]キーを押すとクリアされます。
液晶コントラスト修正画面は図7のようになります。
図7:液晶コントラスト修正画面
[電源]キーを押すと現在のコントラストを保存し、メインメニュー画面に戻ります。
[修正]キーを押して、液晶画面コントラストを修正します。一般的には3を選びます(コントラストは0、1、2、3、4、5、6の7種類です)
l アラーム機能
測定器には線量当量率閾値超過アラーム、線量当量アラーム、過負荷アラーム、電池不足電圧アラームの4つのアラーム機能があります。
1.線量当量率閾値超過アラーム:現在測定した線量当量率があらかじめ設定しておいたアラーム閾値を超えるとアラームが鳴ります。このとき、測定器上部の赤い二極管が光ります。また、設定したアラーム方法に基づき、音アラーム、振動アラーム、音と振動同時アラームが作動します。アラーム閾値には7種類あります。0.25、0.5、1.0、2.5、10、20、50µSv/h(ユーザーのニーズに基づきプログラミング時アラーム閾値を設定します)
2.線量当量アラーム:線量当量が1mSv増加するごとに、ブザーが5回鳴り、ユーザーに注意を促します。
3.過負荷アラーム:線量当量率が測定器の測定上限を超えた場合、測定器のアラームが鳴り、線量当量率には「FFFF」と表示されます。同時に測定装置と測定器の使用寿命を保護するため、自動的に測定装置の電源が切れます。
具体的には図8のようになります。
図8:測定器過負荷時の画面
6秒後測定装置を再起動します。このとき線量当量率が測定器本体の測定範囲上限以内であれば、正常動作状態になります。
電池不足電圧アラーム:電池の電力供給電圧が低くなりすぎると、測定器の電池不足電圧アラームが鳴り、自動的に電源オフになります。充電器を使用してください。赤いランプと緑のランプが同時に光っているときは充電中、緑のランプが消えたら充電完了を表します。
注:測定器の線量当量率閾値超過アラームに音アラームが設定されている場合、ブザーが鳴ります。このとき、[修正]キーを押すと今回のアラームが終わるまでブザーがオフになります。次回、線量当量率閾値を超過したときは、またブザーが鳴ります。
測定器のメンテナンス
測定器の測定装置はガラス製ですので、使用時は注意してください。普段からできるだけ測定器の表面をきれいにしておきます。長時間測定器を使用しない場合は、ケースの中に戻し、乾燥した場所に保存しておきます。
修理保証条例
修理保証期間内に測定器本体の品質問題(人為的ではない)によって故障が生じた場合、本社は無料で修理します。
測定器同梱品
BS2010個人用測定器(充電池含む)、充電器、使用説明書、合格証、修理保証カード