olympus bx51 (奥林巴斯bx51)显微镜配置(日文)

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olympus bx51 (奥林巴斯bx51)显微镜配置(日文)
顕微鏡照明装置及びアダプタ
本発明は、コンデンサの環状の入射スリット(64)に集光される光源と、対物レンズ(12)及びコンデンサが、試料(32)に焦点スポットを検出するために調整可能となるように、コンデンサと整合している対物レンズ(12)と、を備えた暗視野照明系である。本発明は、基本的には、照明系を改良するために体系化された照明を使用している。本発明はまた、アイリス(65)が閉じられると、暗視野像のみが結像され、アイリス(65)が開かれると、光がダイレクトに対物レンズ(12)に入ることができて明視野照明が行われるように、対物レンズ(12)がアイリス(65)に連結され、コンデンサと整合された照明系及び方法を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕微鏡法(microscopy)の分野に関する。より具体的には、本発明は、高分解能光学顕微鏡法の分野に関する。
【発明の背景】
【0002】
図1a及び1bは2種類の照明方法(lightilluminations)を示している。図1aは明視野照明10を示す。(顕微鏡の)対物レンズ12のアパーチャ(aperture)が、コンデンサ(図示せず)のアパーチャ以下である場合に、明視野照明となる(present)。明視野照明10の主な特徴は、全ての光14が対物レンズに入らなくてはならない、ということである。
【0003】
図1bは暗視野照明16を示す。対物レンズ12のアパーチャがコンデンサのアパーチャより小さい場合に、暗視野照明16となる(present)。コンデンサからのダイレクト光(directlightcomingoutofthecondenser)は、暗視野照明16では対物レンズ12には入らない。しかしながら、コンデンサが不整合であると、例えば、背景の光又はノイズを系に取り込んでしまい、コントラストを弱めるおそれがある。したがって、照明系の円対称性(circularsymmetry)は、暗視野照明16に必要である。
【0004】
暗視野照明16には、明視野照明10に対していくつかの顕著な利点がある。暗視野照明16は、明視野照明10より、かなりコントラストが強く、光が少なくてすむ(betterlighteconomy)。
【0005】
図1cは、図1bの暗視野顕微鏡にかかわる整合の問題を示している。光源18、コンデンサ20及びアキシコンレンズ22は、ここでさらに詳細に説明するが、光路14の傾角(angle)が交差し、試料を適切に照射するように完全に整合されなければならない。図1a及び1bには、光源18とともに、コンデンサ、アキシコンレンズも示されていないという点で、図1b及び1cは、図1aからは簡略化されているが、図1a及び1bの明視野及び暗視野顕微鏡はそれぞれ、このような要素を含むことができることに留意されたい。
【0006】
暗視野照明16においては、さまざまな照明方法が採用されている。一般的に使用されている2つの方法は、クリティカル照明法及びケーラー照明法である。図2aは、クリティカル照明24を示す。この照明系は、一様に光る光源(uniformlybrightlightsource)18、ダイアフラム28、コンデンサ絞り(condenseraperture)26、コンデンサ20、スライド30、スライド30に載せられた(coupled)試料32及び顕微鏡対物レンズ12を有する。この照明方法では、一様に光る光源18は、ダイアフラムのすぐ後に配置され、顕微鏡対物レンズ12における物体面(objectplane)に、コンデンサ20によって結像される。コンデンサ20によるその結像がちょうどフィールド(field)を覆うように、視野絞り(fieldstopaperture)の大きさが調整される。対物レンズ12のオブジェクトランス(objectlance)における任意の一対の点でのコヒーレンス(coherence)の複雑さの度合いは、コンデンサ絞り26を満たすインコヒーレント光源(incoherentsource)によるものと同様であり、さらに、それはコンデンサ20の収差とは無関係である。光源18は試料32に集光する。分解能は、物体(object)への光の入射のコヒーレンスの程度、及び顕微鏡対物レンズ12の性能にのみ依存する。コンデンサ20の収差は、顕微鏡の分解能に影響を及ぼさない。
【0007】
図2bは、ケーラー照明34に適している従来技術顕微鏡系内の、ケーラー照明34の方法を示している。この照明系は、光源18、補正レンズ36、ダイアフラム28、コンデンサ絞り26、コンデンサ20、スライド30、このスライド30に載せられた試料32、及び顕微鏡対物レンズ12を有している。この方法では、補正レンズ36は、ダイアフラム28の近くに配置されていて、ここではコンデンサダイアフラム28を含むコンデンサ20の焦点面(focalplane)に光源の光の像を結んでいる。光源18のそれぞれのポイントからの光線は、それから、平行光線としてコンデンサ20から出てくる。光源18は、コンデンサ20の絞りで集光する。光源の光の明るさの不規則な分布によって、フィールド照射(fieldillumination)の強度が不規則になることはない。
【0008】
さらに、高分解能光学顕微鏡法における*近の進歩は、細胞生物学及びナノサイエンスの需要によって加速された。蛍光顕微鏡法では、数十nmの解像が示されている(imageresolutionoffewtensofnanometershasbeendemonstrated)。しかしながら、透過及び反射顕微鏡法では、*新の共焦点機器用であっても可視光照明を備えたものは、横方向の像分解能は、180nmを超えないと報告されている。
【発明の開示】
【0009】
本発明は、コンデンサの入射スリット(entranceslit)に対して固定された(fixed)光源と、対物レンズ及びコンデンサが、試料に焦点スポットを検出するために調節可能なように、コンデンサと整合している(alignedwith)対物レンズと、を備えた暗視野照明系である。本発明は、基本的には、照明系を改良するために体系化された照明法(structuredillumination)を使用している。本発明はまた、アイリスが閉じられると、暗視野像のみが結像され(produced)、アイリスが開かれると、光がダイレクトに対物レンズに入ることができて明視野照明が行われる(produced)ように、対物レンズがアイリスに連結され、コンデンサと整合された照明系及び方法を含んでいる。
本発明の一局面では、試料を照射する照明系は、コンデンサの入射スリットに集光(focused)される光源と、コンデンサと整合された対物レンズと、を備え、対物レンズ及びコンデンサは、試料に焦点スポットを検出する(findfocusspotonthesample)ために調節される。この照明系は、光源をコンデンサの入射スリットに集光させる手段をさらに備え、この集光手段は、コリメーティングレンズ及びライドガイド及び/又は平面鏡を含む。
本発明の別の局面では、試料を照射する方法は、光源をコンデンサの入射スリットに集光させる工程と、対物レンズをコンデンサに整合させる工程と、試料に焦点スポットを検出するために、対物レンズ及びコンデンサを調節する工程と、を含む。光源は、集光手段でコンデンサの入射スリットに集光され、集光手段は、コリメーティングレンズとライトガイド、及び/又は平面鏡を含む。
本発明の別の局面では、複合(mixed)照明を行う高分解能系は、コンデンサの環状の入射スリットに集光される光源と、コンデンサと整合される対物レンズと、を備えていて、対物レンズに設けられたアイリスが、対物レンズに光がダイレクトに入射できるように開かれる。対物レンズの前レンズ(frontlens)は、この対物レンズに入射する中空円錐状の光で作られる環状光によって照射され、そしてこの対物レンズは高開口度顕微鏡対物レンズである。この高分解能系は、コンデンサの入射スリットを照射するためのアダプタ、コンデンサの入射スリットを照射するためのアキシコンレンズをさらに備えている。コンデンサは、光源の入射ポート及びコリメーティングレンズに予め整合されていて、光源及びコリメーティングレンズの間に連結されているライトガイド、及び/又は、光源からの光をコンデンサの入射スリットまで反射させるための平面鏡をさらに備えている。さらに、照明系は、回折縞を生じさせ(generatesdiffractionfringes)、狭められた点広がり関数(PSF)を有する(providesnarrowedpointspreadfunction(PSF))。
本発明の別の局面では、高分解能系で複合照明を行う方法は、光源をコンデンサの環状の入射口(entrance)に集光させる工程と、対物レンズをコンデンサに整合させる工程と、対物レンズに光がダイレクトに入射できるように、対物レンズに設けられたアイリスを開く工程と、を含む。この方法は、対物レンズに入射する中空円錐状の光で作られる環状光によって、対物レンズの前レンズを照射する工程をさらに含み、そして対物レンズは高開口度顕微鏡対物レンズである。
この方法は、コンデンサの入射スリットを、アダプタ又はアキシコンレンズで照射する工程をさらに含む。この方法は、コンデンサを光源の入射ポート及びコリメーティングレンズに予め整合させる工程、光源及びコリメーティングレンズの間にライトガイドを連結する工程、光源からの光をコンデンサの入射スリットまで反射させるための平面鏡を備える工程と、を含む。さらに、前記照明系は、回折縞を生じさせ(generatesdiffractionfringes)、狭められた点広がり関数(PSF)を有している(providesnarrowedpointspreadfunction(PSF))。
本発明の別の局面では、暗視野照明を行う高分解能系は、コンデンサの環状の入射スリットに集光される光源と、アイリスに連結され、コンデンサと整合された対物レンズと、を備え、暗視野像のみ結像される(produced)ようにアイリスは閉じられる。対物レンズの前レンズは、この対物レンズに入射する中空円錐状の光で作られる環状光によって照射され、対物レンズは、高開口度顕微鏡対物レンズである。この高分解能系は、コンデンサの入射スリットを照射するためのアダプタ、及び/又はコンデンサの入射スリットを照射するためのアキシコンレンズをさらに備えている。コンデンサは、光源の入射ポート及びコリメーティングレンズに予め整合されている。
本発明のさらに別の局面では、複合照明を行う高分解能系は、コンデンサの環状の入射スリットに集光される光源と、アイリスに連結され、コンデンサと整合された対物レンズと、を備え、アイリスが、対物レンズに光がダイレクトに入射できるように開かれると、実質的に明視野照明が行われ(produced)、アイリスが閉じられると、暗視野照明のみが行われる(produced)。対物レンズの前レンズは、この対物レンズに入射する中空円錐状の光で作られる環状光によって照射され、対物レンズは高開口度顕微鏡対物レンズである。この高分解能系は、コンデンサの入射スリットを照射するためのアダプタ、及び/又はコンデンサの入射スリットを照射するためのアキシコンレンズをさらに備え、さらに、コンデンサは、光源の入射ポート及びコリメーティングレンズに予め整合されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1a】図1aは、従来技術の明視野照明系のブロック図である。
【図1b】図1bは、従来技術の暗視野照明系のブロック図である。
【図1c】図1cは、従来技術の暗視野照明系のブロック図である。
【図2a】図2aは、従来技術のクリティカル照明系をグラフィカルに説明する図である。
【図2b】図2bは、従来技術のケーラー照明系をグラフィカルに説明する図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態による暗視野アダプタをグラフィカルに説明する図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態による照明系のブロック図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態による照明系のブロック図である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態による、環状の照明系及びアイリスが設けられた対物レンズ、コンデンサを、グラフィカルに説明する図である。
【図7a】図7aは、NA=1.4のカージオイドコンデンサの半径50nmの不透明なディスクの像及び強度プロットを示す。
【図7b】図7bは、NA=1.4の明視野コンデンサの半径50nmの不透明なディスクの像及び強度プロットを示す。
【図7c】図7cは、NA=1.1のカージオイドコンデンサの半径50nmの不透明なディスクの像及び強度プロットを示す。
【図7d】図7dは、NA=0.7のカージオイドコンデンサの半径50nmの不透明なディスクの像及び強度プロットを示す。
【発明の詳細な説明】
【0011】
本発明は、アダプタ又はアキシコンレンズ、鏡及びコンデンサと結合することができる光源、ライトガイド、集光系を含む照明系を有する。この照明系は、ほぼ完全な光学的整合(opticalalignment)を有することができる。この照明系は、かなり光が少なくてすむ完全な円対称性(circularsymmetry)を提供する。オプションのアダプタ及びオプションのアキシコンレンズは、光を節約(save)して、全ての利用できる光をコンデンサのスリットに送り込む。コンデンサは、球面収差(sphericalaberrations)が起こらないようにできる。オプティカルアダプタ及び/又はオプションのアキシコンレンズは、コンデンサの入射スリットに入射する環状光を提供する。
【0012】
本発明の照明系は、ケーラー照明法の主要原理及びクリティカル照明法の主要特性を特徴とする。ケーラー照明法が、照明系における光学設計によって予め確定され(presetandfixed)、コンデンサの入射スリットに光源光(sourcelight)を集光させる。そしてこの照明系は、コンデンサから射出(comingout)される光源光を試料に集光させるために(上下に)調節できるが、これは、クリティカル照明法の主要特性のひとつである。したがって、ケーラー照明法がまず*初に確定され、それから、照射スポットの適切な位置及び大きさを検出する(findtheproperpositionandsizeofanilluminatedspot)ために、本発明の照明系を上下に調節することができるが、これはクリティカル照明法の主要特性である。
【0013】
上記の照明系のこの特徴は、現行の標準の暗視野、落射蛍光(epi-fluorescene)及びTIRF顕微鏡法では達成できない、より強いコントラスト及びより高い分解能を提供する。TIRF(全反射照明蛍光(TotalInternalReflectionFluorescence))顕微鏡は、一方向の照明(singlesidedillumination)のみ提供する。本発明の照明系は、360°対称(360°symmetry)の円形の照明(circularillumination)を提供する。
【0014】
この照明系では、生細胞やその起こるセルプロセスをユニークに視せてくれる。少ない照明(smallilluminationvolume)で、走査することなく三次元の区分化(secti��ning)を行うことができる。蛍光を選択的に励起することにより、光の焦点のずれを無くし、従来の落射蛍光に存在する退色を減らす。本発明の照明系は、従来の落射蛍光系と比較して、少なくとも4倍光を節約することができ、高い透過効率を有している。したがって、より小さいスポットサイズ(spotsizes)が、コントラクト(contract)を強くし、試料の退色を減らす。
【0015】
本発明の照明系は、内蔵型(self-contained)、携帯型であることが好ましい。この照明系は、容易に標準の透過光顕微鏡(transmittinglightmicroscopes)に取り付けることができる。この装置では、簡単に位置決め、位置合わせ(centering)及び焦点調節ができ、整合及び操作のために熟練したオペレータを必要としない。
【0016】
本発明の照明系は、医学分野、生物医学業界、製薬業界、血液学、法科学、食品業界、**その他の用途で用いることができる。
【0017】
図5は、本発明の照明系40の一実施形態を示す。図5では、光源18からの光が、ライトガイド(lightguide)60を介して、少なくとも一つのコリメーティング58に通される。この光は、それからオプションの平面鏡62によって反射されて、暗視野コンデンサ20の入射スリット又は絞り26で集光する(focused)。コンデンサ20は、この光を、試料32に向けて集光させる。図5に示されているように、この光は、入射スリット又は絞り26のうちの少なくとも1つを介して、コンデンサ20に向けられる。照明系40のレンズのうちの1つを調節することによって、入ってくる光を、スリット26の内縁、あるいはスリット26の外縁の何れかに向かって移動させることができる。光をスリット(6)内縁の方へ動かすと、分解能は低くなるが、光の強度はより高くなる。光をスリット26の外縁の方へ動かすと、分解能はより高くなるが、光の強度は低くなる。
【0018】
図4は、本発明の照明系40の別の実施形態を示す。図4では、アダプタ42が、ライトガイド60及びコンデンサ20の間に接続されている。アダプタ42は、光をより節約し、暗視野コンデンサのキャビティ内に嵌まる寸法及び形状とされ、そして、このことにより、光源18及びコンデンサ20の間に嵌り込む(providesfitting)態様でコンデンサ20と組み合わせて用いることができる。上記したように、アダプタ42はアキシコンレンズ(図示せず)と置き換えることができる。
【0019】
図3は、照明系40で用いられているアダプタを示す。このアダプタは、外側スペーサ48、内側スペーサ50、光ファイバ52、第1の端部44近くの平行光線ビーム54、及び第2の端部46近くの円筒状光線ビーム56を含んでいる。中央軸線は、使用時のコンデンサ及び顕微鏡の向きとほぼ平行な方向に、アダプタ42を通って延びている。
【0020】
照明の質を向上させて、暗視野顕微鏡で視ている試料の明瞭さを改良することに加えて、このアダプタ42は、光源必要電力(powerofthelightsourcerequirement)を80~87%減らすことができる。さらに、アダプタ42は、既存の暗視野顕微鏡で容易に使用することができる。
【0021】
本発明の照明系は、120nm未満の分解能、及び50nmを下回る検出を達成する。
【0022】
従来の光学顕微鏡法の分解能は、光の波動性により限界があり、従来より、レイリー基準によって定義されていて、これは、回折限界分解能(240nmまでの限界)と一般的に呼ばれている。本発明の照明系40では、非回折限界光学効果(non-diffractionlimitedopticaleffects)、及び改良された点広がり関数(improvedpointspreadfunction)が得られ、これらは、回折限界をはるかに超えてその分解能を伸ばす。
【0023】
これらの光学的効果のいくつかは、定在エバネセント波、プラズモン共鳴及び蛍光を含む。照明系40の形状及び高い開口数は、TIRFと同様、定在エバネセント波の発生の理想的な条件をもたらす。また、試料の伝導率(conductivity)に従って、表面プラズモン共鳴(LSPR)が局所的に生じ、このことによって、カーボンナノチューブその他のナノ材料等の試料の観察が可能になり、空間分解能の損失なしに優れたコントラストがもたらされる。光子(photons)も分子のように動く(behave)ので、非常に小さい物体によって偏向(deflected)し、散在(scattered)することができる。したがって、非常に小さい物体(例えばウィルス分子)は、コントラストが高いため、この照明系40を使用して直ちに観察することができる。
【0024】
高分解能光学顕微鏡法の*近の進歩は、細胞生物学及びナノ科学の要求によって加速されている。蛍光顕微鏡法では、数十nmの像の分解能が示されている(imageresolutionoffewtensofnanometerswasdemonstrated)。しかしながら、透過及び反射顕微鏡法では、*新の共焦点機器用であっても可視光証明を備えたものは、横方向の像分解能は、180nmを超えていないことが報告されている。
【0025】
90nm分解能
【0026】
本発明の照明系40では、高開口度カージオイド(Cardioid)環状コンデンサ20(以下、環状のAコンデンサ)を使用して得られた像で、90nmの分解能が報告されている。図6a及びbを参照すると、この照明系では、大きく傾いた(highlyoblique)中空円錐状の光が生じている。アイリス65付きの高開口度顕微鏡対物レンズ12と接続されて、照明系は、2つの異なる照明の型(regimes)を提供する。試料32を通過した後にダイレクトな光が対物レンズ12に入らないようにアイリス65を閉じると(図6a)、屈折、散在、あるいは回析された光のみが対物レンズ12に入る(図6a)。対物レンズ12に光が直接入ることができるように、アイリス65が開いている場合、対物レンズ12の前レンズは、対物レンズ12に入る中空円錐状の光で生じた環状光によって照射される(図6b)。この場合、暗視野照明と傾斜した中空円錐状の明視野照明を組み合わせた複合照明が生じる。このカージオイドコンデンサ20は、この照明系が、光をコンデンサの環状の入射スリットに集光させるコリメーティングレンズ及び第1の表面鏡を備えるように、この照明系の一体の部分となっている。照明系の一部として、コンデンサは予め整合されていて、したがって、さらなる整合は不要である。
【0027】
この照明系は、通常の明視野コンデンサ(以下、円形の-コンデンサ)と置き換えて、OlympusBX51顕微鏡に配置される。この照明系は、液体ライトガイドによって光源に接続される。この装置(work)のために使用される対物レンズは、無限遠補正対物レンズ、LeicaのHCXPLAPO100×/1.40-0.70、オイル(oil)、アイリス付きである。像は、ズーム付き中間レンズ、自家製の40×リレーレンズで拡大され、ペルチェ冷却式カメラ及びデルのコンピュータ、Dimension8200によって記録される。この顕微鏡は、防振プラットフォーム上に配置される。明視野像は、照明系をオリンパスの明視野コンデンサに置き換え、EXFO120光源をOlympusX-Cite120アダプタによって、顕微鏡後側照明ポート(rearmicroscopelightport)に接続することによって得られた。全ての像は、リチャードソンのテストスライド(RichardsonTestSlides)を用いて作られた。
【0028】
結像(imaging)用として選択された高倍率対象の幾何学模様(highmagnificationgeometricalpattern)は、中心間隔200nm、幅100nmの一連のラインを提供する垂直方向の格子アレイ、250nmから50nmの範囲の垂直/水平の分解能バーセット、及び4ミクロンから60nmの範囲の塗りつぶされた丸を含む。リチャードソンスライドの模様(patterns)は、JEOL7000F電界放射型走査電子顕微鏡(FieldEmissionSc���nningElectronMicroscope)でテストされた。スケールは、NISTトレーサブルマスターシステム(NISTtreasablemastersystem)によって付けられた。テストスライド上の円の正確な直径が確立されているので、これらの円は、回折パターンと結像の分析に使われた。
【0029】
分解能(resolvingpower)が向上していることを理解するために、C-及びA-照明系(C-円状、A-環状)の両方の場合に対する光学像結果(opticalimageresults)の回折理論が示される。簡単にするため、評価が容易なコンパクトな積分によって像が与えられる、半径r=50nmの不透明なディスクの軸対称の場合に対して計算が行われる(thecalculationsareperformedfortheaxialsymmetrycaseofopaquediskoftheradiusr=50nmwhentheimageisgivenbycompactintegralseasytoevaluate)。加えて使用される光の波長λ=546nmと比較して、物体の大きさが小さいと、全体的にコヒーレント照明の条件が確保される。実験的に、N=0.7から1.4の範囲の異なる顕微鏡対物レンズの開口数に対して、半径50nmディスク(ガラス製のリチャードソンのスライドのクローム膜の円)の像が計測された。理論は、実験と見事に一致し、したがって、改良された分解能(resolution)のメカニズムを明確に現している。
【0030】
コヒーレント光学系で結像された像の光の振幅(amplitude)U(x,y)は、物体面のインプットU(x,y)及び点広がり関数(PSF)P(x,y)のコンボリューション(convolutionoftheinputinobjectplane(x,y)andthepointspreadfunction(PSF)P(x,y))として表わすことができる。

【0031】
第1に、物体の透明な部分を幾何学的に通過する光線束(lightpencil)が入射瞳(entrancepupil)に到達するときには、明視野態様が考慮される。C-コンデンサは、開口数N=1.4で、この瞳全体を満たす円錐状の光を形成する。A-コンデンサでは、Nが1.2から1.4で、中空円錐状の光が入射瞳の対応するリング状の周りのみを照射する(図6B)。例えば、開口度N=1.4の、半径aである瞳において、照射されるリングの内側及び外側の半径は、εa及び aであり、ε=1.2/1.4=0.86である(N=1.2未満の入射絞り(entranceaperture)は暗視野態様に相当し、別個に下記のように考慮される)。微分(derivation)を省略すると、方程式(1)から、不透明なスクリーン上の円形の穴の像は、

となる。
【0032】
ここで、ρは結像面(imageplane)における半径であり、J(x)及びJ(x)はベッセル関数、そしてK=2πλである。そして、λは真空での光の波長である。この結果は、マーティンによってε = 0(Cコンデンサ)に対して導き出され、ここでは明視野モード(01)におけるAコンデンサのために一般化される。予想どおり、r0の点状の穴の場合、方程式(2)は、環状の(ερa)入射瞳に対する既知のPSF関数まで減少する。入射絞りが無限に増加するaの場合、回折縞は消え、像は単純な明るい円となる。しかしながら、通常の場合には、方程式(2)の積分の明示公式はないが、それは市販ソフトを使用して計算することができる。*後にバビネの原理を使用して、不透明な円形のディスクの像は、

である。
【0033】
ここで、Uは、物体なし(withoutanyobject)の振幅(amplitude)であり、この場合はr=50nmのディスクの角サイズ(angularsize)が小さいため定数となっている。実験では、強度は、Iρ|ρ|で測定される。
【0034】
次に、暗視野態様(図6A)が考察される。A-コンデンサ20に対して、アイリス65ダイアフラムで入射絞りをN<1.2に下げるときに、これが起こる。クロムディスクによって散乱する光波を説明するために、我々は、導電性球(conductingsphere)による回折についてのミー理論(Mietheory)に従う。その球の半径r<λに対して、入射光線に沿った*大値を有して散乱の曲線図は異方性が強く、

である。
mが増加すると、光は前進方向ζ=0周辺で集中する。
【0035】
入射絞りにおける光の分布結果は、

で表される。
【0036】
PSFの一般的な公式を使用して、我々は暗視野態様を

で表す。
【0037】
*後に、方程式(1)に方程式(6)を代入して(substitutionofEq.(6)inEq.(1))、暗視野の像が与えられる。

ここでは、簡潔にするために、ベクトルρは、ポイント(x,y)を示す。
【0038】
図7a及び7bは、像及び半径50nmの不透明なディスクの強度プロットを含む。図7aでは、カージオイドコンデンサ、図7bではオリンパスの明視野コンデンサを使用して、NA=1.4としている。図7cは、NA=1.1のカージオイドコンデンサに対して、同様のものを示し、図7dは、NA=0.7のカージオイドコンデンサに対して、同様のものを示す。図7a及び7bは、Cコンデンサ及びAコンデンサ両方に対して、理論と実験がきわめて一致していることを証明している。特に、Aコンデンサに対する理論では、*初の回折リング(firstdiffractionring)(図7a)の位置及び高さだけでなく、中央の*小値の形状も正確に示されている。フィッティングでは、方程式(5)で**の未知のパラメータをm=6と定めている。
【0039】
R=0.61(λ/N)=238nmを予測する有名なレイリーの基準の観点から図7a及びbの結果を検討することは、興味深い。知られているように、Rは、等方的な点光源及び円形の入射絞りのエアリーパターン(Airypattern)における*初の暗色リング(firstdarkring)の半径である。実験的に、Cコンデンサに対して、半径は260nm(図7b)で、結像されたディスクサイズr=50nmに限定されているため、予想通りR=238nmをやや超えている。意外なことに、Aコンデンサに対しては、観察された半径は165nmで(図7a)、Rより(238/165)=1.44倍小さい。実際、これは驚くに値せず、明視野態様でAコンデンサは入射瞳のリング状の周囲のみを照射するので、入射絞りが環状である場合、知られているように回折パターンの中心スポットが狭まることと一致している。図7c及び図7dの暗視野像では、同様の、しかし少し狭まることが観察されている。ここでは、暗さの測定された半径が、N=1.1で270nm(図7c)及びN=0.7で420nm(図7d)で、したがって、レイリー基準の値より1.1及び1.15倍少ない(1.1and1.15timeslessthanRayleighcriterionvalues)。また、これは入射瞳の光の散乱が環状に分布しているために生じる。任意の振幅の瞳フィルタ(arbitraryamplitudepupilfilter)に対する我々の数学的分析(示していない)は、PSFの上限を、x/x=3.83/2.40=1.6倍狭める。ここでは、x及びxは、ベッセル関数J(x)及びJ(x)の第1の正根である。
【0040】
明視野の環状のAコンデンサの実際の分解能はλ/5より良好である。これは、開口数N=1.4を使用した、レイリーの基準R=λ/2.3の2.2倍を超えている(Thissurpass2.2timesRayleighcriterionR=λ/2.3forusednumericalapertureN=1.4)。示された理論は、2つの理由から生じた結果として、向上した像分解能を説明している。第1に、PSFは、環状のAコンデンサに対して、より狭い(PSFisnarrowerforannularcondenser)。第2に、Aコンデンサに対して、PSFの回折縞は強く(図7a)、続いてπだけ位相を変えていることである(thediffractionfringesofPSFarestrong(Fig.7a)andsubsequentlychangethephaseby π)。したがって、方程式(1)の物体の形状とのPSFの畳み込みは、像の縁を不鮮明にしている;効果は、コヒーレント照明に対してのみのようである(PSFconvolutionwiththeobjectshapeinEq.(1)smearstheimageedgesless;theeffectappearsonlyforcoherentillumination)。
【0041】
ここで、我々は理論を実験と比較する。明視野において、計算は、方程式(2)の全ての値が知られ、上記テキストにリストされているため、いかなるフィッティングパラメータも含まない。
【0042】
*後に、λ/5又は90nmより良い分解能は、カージオイド環状コンデンサ20(図6)を備える自家製の照明系のみを用いて変更された標準の研究用透過光学顕微鏡の結像において示される。この分解能は、いかなる像後処理もしないで、目視観察、又はCCDカメラ録画で達成される。報告されたデータに加えて、生きた細胞のリアルタイムの結像における高い分解能が認められている。計算は、高められた分解能が、結像系の古典的な回折論、及び高開口度コヒーレント環状照明の結果と完全に一致することを示している。
【0043】
本発明は、本発明の構造及び作動の原理を容易に理解できるように、詳細を盛り込んだ特定の実施形態に関して記載されている。具体的な実施形態及びその詳細のここでのこのような参照は、これはここに添付されたクレームの範囲を限定するものではない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、実施形態の選ばれた説明に、変更を行えることは、当業者にとっては明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料を照射する照明系であって、
コンデンサの入射スリットに集光(focused)される光源と、
前記コンデンサと整合された対物レンズと、を備え、前記対物レンズ及び前記コンデンサは、前記試料に焦点スポット(focusspot)を検出するために調節される、ことを特徴とする照明系。
【請求項2】
前記照明系は、前記光源を前記コンデンサの前記入射スリットに集光させる手段をさらに備える、ことを特徴とする請求項1記載の照明系。
【請求項3】
前記集光手段は、コリメーティングレンズ及びライドガイドを含む、ことを特徴とする請求項2記載の照明系。
【請求項4】
前記集光手段は、平面鏡を含む、ことを特徴とする請求項2記載の照明系。
【請求項5】
試料を照射する方法であって、
光源をコンデンサの入射スリットに集光させる工程と、
対物レンズを前記コンデンサに整合させる工程と、
前記試料に焦点スポットを検出するために、前記対物レンズ及び前記コンデンサを調節する工程と、を備えることを特徴とする方法。
【請求項6】
前記光源は、固定手段(fixingmeans)で前記コンデンサの前記入射スリットに固定される(fixed)、ことを特徴とする請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記固定手段は、コリメーティングレンズ及びライトガイドを含む、ことを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記固定手段は、平面鏡を含む、ことを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項9】
複合照明(mixedillumination)を行う高分解能系(highresolutionsystem)であって、
コンデンサの環状の入射スリットに集光される光源と、
前記コンデンサと整合される対物レンズと、を備え、前記対物レンズに設けられたアイリスが、前記対物レンズに光がダイレクトに入射できるように開かれる、ことを特徴とする高分解能系。
【請求項10】
前記対物レンズの前レンズは、この対物レンズに入射する中空円錐状の光で作られる環状光によって照射される、ことを特徴とする請求項9記載の高分解能系。
【請求項11】
前記対物レンズは、高開口度顕微鏡対物レンズである、ことを特徴とする請求項9記載の高分解能系。
【請求項12】
前記コンデンサの前記入射スリットを照射するためのアダプタをさらに備えている、ことを特徴とする請求項9記載の高分解能系。
【請求項13】
前記コンデンサの前記入射スリットを照射するためのアキシコンレンズをさらに備えている、ことを特徴とする請求項9記載の高分解能系。
【請求項14】
前記コンデンサは、前記光源の入射ポート及びコリメーティングレンズに予め整合されている、ことを特徴とする請求項9記載の高分解能系。
【請求項15】
前記光源及び前記コリメーティングレンズの間に連結されているライトガイドをさらに備えている、ことを特徴とする請求項14記載の高分解能系。
【請求項16】
前記光源からの光を前記コンデンサの前記入射スリットまで反射させるための平面鏡をさらに備えている、ことを特徴とする請求項15記載の高分解能系。
【請求項17】
前記照明系は、回折縞を生じさせる、ことを特徴とする請求項9記載の高分解能系。
【請求項18】
前記照明系は、狭められた点広がり関数(PSF)を有する、ことを特徴とする請求項9記載の高分解能系。
【請求項19】
高分解能系で、複合照明を行う方法であって、
光源をコンデンサの環状の入射口に集光させる工程と、
対物レンズをコンデンサに整合させる工程と、
前記対物レンズに光がダイレクトに入射できるように、前記対物レンズに設けられたアイリスを開く工程と、を備えることを特徴とする方法。
【請求項20】
前記対物レンズに入射する中空円錐状の光で作られる環状光によって、前記対物レンズの前レンズを照射する工程をさらに含む、ことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記対物レンズは、高開口度顕微鏡対物レンズである、ことを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項22】
前記コンデンサの前記入射スリットをアダプタで照射する工程をさらに含む、ことを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項23】
アキシコンレンズを介して前記コンデンサの前記入射スリットを照射する工程をさらに含む、ことを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項24】
前記コンデンサを前記光源の入射ポート及びコリメーティングレンズに予め整合させる工程をさらに含む、ことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項25】
前記光源及び前記コリメーティングレンズの間にライトガイドを連結する工程をさらに含む、ことを特徴とする請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記光源からの光を前記コンデンサの前記入射スリットまで反射させるための平面鏡を備える工程をさらに含む、ことを特徴とする請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記照明系は、回折縞を生じさせる、ことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項28】
前記照明系は、狭められた点広がり関数(PSF)を有している、ことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項29】
暗視野照明を行う高分解能系であって、
コンデンサの環状の入射スリットに集光される光源と、
アイリスに連結され、前記コンデンサと整合された対物レンズと、を備え、暗視野像のみ結像される(produced)ように前記アイリスが閉じられる、ことを特徴とする高分解能系。
【請求項30】
前記対物レンズの前レンズは、この対物レンズに入射する中空円錐状の光で作られる環状光によって照射される、ことを特徴とする請求項29記載の高分解能系。
【請求項31】
前記対物レンズが、高開口度顕微鏡対物レンズである、ことを特徴とする請求項29記載の高分解能系。
【請求項32】
前記コンデンサの前記入射スリットを照射するためのアダプタをさらに備えている、ことを特徴とする請求項29記載の高分解能系。
【請求項33】
前記コンデンサの前記入射スリットを照射するためのアキシコンレンズをさらに備えている、ことを特徴とする請求項29記載の高分解能系。
【請求項34】
前記コンデンサは、前記光源の入射ポート及びコリメーティングレンズに予め整合されている、ことを特徴とする請求項29記載の高分解能系。
【請求項35】
複合照明を行う高分解能系であって、
コンデンサの環状の入射スリットに集光される光源と、
アイリスに連結され、前記コンデンサと整合された対物レンズと、を備え、前記アイリスが前記対物レンズに光がダイレクトに入射できるように開かれると、実質的に明視野照明が行われ、前記アイリスが閉じられると、暗視野照明のみが行われる、ことを特徴とする高分解能系。
【請求項36】
前記対物レンズの前レンズは、この対物レンズに入射する中空円錐状の光で作られる環状光によって照射される、ことを特徴とする請求項35記載の高分解能系。
【請求項37】
前記対物レンズが、高開口度顕微鏡対物レンズであ��、ことを特徴とする請求項35記載の高分解能系。
【請求項38】
前記コンデンサの前記入射スリットを照射するためのアダプタをさらに備えている、ことを特徴とする請求項35記載の高分解能系。
【請求項39】
前記コンデンサの前記入射スリットを照射するためのアキシコンレンズをさらに備えている、ことを特徴とする請求項35記載の高分解能系。
【請求項40】
前記コンデンサは、前記光源の入射ポート及びコリメーティングレンズに予め整合されている、ことを特徴とする請求項35記載の高分解能系。

【図1a】

【図1b】

【図1c】

【図2a】

【図2b】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6a】

【図6b】

【図7a】

【図7b】

【図7c】

【図7d】