電子アッテネータ搭載 FMステレオ変調器・AMステレオ変調器を内蔵 10kHz~280MHz、-133dBm~+19dBm 内部変調信号源は50Hz~15kHz
KSG4310は、周波数範囲10kHz~280MHzをカバーするFM/AMステレオ標準信号発生器です。水晶発振器にフェーズロックさせるPLL方式により、±2×10-7/weekという高安定な信号を発生します。そして本機はFMステレオおよびAMステレオ(モトローラC-QUAMTM方式)変調器を内蔵しておりますので、設備の省力化・省スペース化にも*適。更には、アッテネータ部の電子化による信頼性の向上や、可変AF発振器の搭載、メモリ・スキャン機能の装備など、各所のクオリティ・アップ、ブラッシュ・アップを図りながら、且つ低価格化も追及。コストパフォーマンスにおいても優れた標準信号発生器です。
特長
機能
■ 出力特性 シンセサイズ方式により、高安定・高品質な信号を発生します。
■ 周波数 10kHz~280MHzの全帯域において、分解能10Hzを確保。また表示部には8桁の高輝度LEDを使用しています。
■ 出力レベル 全周波数帯域においてレンジ幅-133dBm~+19dBm、分解能0.1dBを確保。また、+3.1dBmと+3.0dBm間、および-6.9dBmと-7dBm間を除く全ポイントに電子アッテネータを採用することにより、高信頼性を実現。そして同時にアッテネータの電子化は、RDSなどのデジタルデータとの親和性向上(データ欠落が少ない)というメリットももたらしてくれます。なお、出力インピーダンスは50Ωと75Ωの切換えが可能です。
■ コンティニュアス・モード 任意の出力レベルから-10dBの範囲でステップアッテネータの切換えを停止する機能です。これによりアッテネータ切換え時に発生するRF出力の瞬断を回避することができます。
■ モジュレーション KSG4310はFMステレオ、AMステレオ(モトローラC-QUAMTM方式)、AM/FM同時変調の各変調機能を装備しています。
■ メモリ パネル設定を100通り(00~99の各アドレスに)記憶・保存するメモリ機能を装備。そして、各々の(連続する)アドレスを必要に応じてグループ化し(*大10グループ)、そのグループ内で順次呼び出すこともできます。さらには、あるアドレスから次のアドレスを実行するまでの時間を0.2~60.0秒の範囲で設定できるメモリスキャン機能も装備。煩雑な設定操作の省力化に貢献します。
■ 内部変調信号源(AF発振器) 内部変調信号源として、AM用、FM用独立した2系統を装備しています。発振周波数は出力確度±0.01%で、50Hzから15kHzの範囲において50Hz分解能で任意に設定が可能。またAF発振器出力を背面コンポジット出力端子より得ることができますので、発振器としても利用できます(モノラル時)。一方、外部変調信号として、RIGHT/LEFTの他、WIDE BAND(30Hz~100kHz)も装備。RDSなどのデータ信号や外部ステレオ変調信号の入力に余裕で対応できます。
■ ΔFREQ(周波数偏差)機能 設定した周波数を基準にして、ΔFREQキーで設定した値の和または差の周波数を出力することができます。ワンタッチで偏差を設定することができますので、周波数選択度特性試験に便利な機能です。
■ ΔdB(出力レベル偏差)機能 設定した出力レベルを基準にして、ΔdBキーで設定した値の和または差のレベルを出力することができます。ワンタッチで偏差を設定することができますので、減衰特性試験に便利な機能です。
■ 外部コントロール KSG4310は、GPIBによる外部コントロールの他、EXT I/O端子によるコントロールが可能です。EXT I/O端子によるコントロールではメモリに記憶・保存されているアドレスのインクリメント/ディクリメント/リターン、および8ビットデータの入出力ができます。治具や他の計測機器との連動に利用できます。