●分割型交流電流の基本的な考え方
当社の分割型電流センサ(CTシリーズ)(ZCTシリーズ)は、計測・制御用として、使用性、高信頼性、コストパフォーマンスを追求した分割型CT(Current Tmnsformer)です。
CTシリーズは電流センサとして、ZCTシリーズは主に漏れ電流センサとして開発しており、センサの中心の穴に、測定する電線を貫通させるだけで、電子回路に直接インターフェース可能な電流情報が得られます。
〔原理〕 |
〔等価回路〕 |
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分割コアに巻かれたnターンの2次巻線と、被測定電線の間がn:1の変流比となる電流トランスです。出力電流を負担抵抗に流すことで電圧信号に変換します。
E0 = K・I1/n・RL
K = 結合係数(結合係数Kは使用している磁性材料とか構造によって違います) |
CTは、被測定電線にながれる電流とか使用される状況により、磁性材料が飽和し、2次電流のリニアリティが悪くなったり、2次電流の波形が歪んだり、位相特性が悪くなったりします。
飽和の式は
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V = 誘起電圧(V)
B = 磁束密度(wb/m2)
ω = 2πf(f=周波数) |
Bは磁束密度であり、使用している磁性材料によって違います。
ZCTシリーズに使用している磁性材料は、ほとんどがパーマロイであり、パーマロイの場合B=0.35 wb/m2以上になると飽和が始まります。
使用に際しては、特性表を参照したり、特製グラフを書いたりして適切な所での使用をお願い致します。
交流電流計測用CTシリーズ
漏れ電流計測用ZCTシリーズ
電力計測用CTシリーズ
また、内部に回路を組み込み、電圧出力にしたものや、注入用、高周波用、遠隔操作用等の特注なCTもあります。
電圧出力型クランプCTシリーズ
その他のCTシリーズ
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