<全米プロゴルフ>2日目もサスペンデット 池田暫定77位
发布时间:2010-08-14
【コーラー(米ウィスコンシン州)和田崇】男子ゴルフの今季メジャー*終戦、全米プロ選手権は13日、当地のウィスリングストレーツ・コース(7507ヤード、パー72)で、前日に日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。この日も濃霧のために2時間40分遅れて競技が開始され、第2ラウンドの78選手がホールアウトできず、連日の日没サスペンデッドとなった。
第1ラウンド終了時点では、マット・クーチャー(米国)が5アンダーでトップ。クーチャーは第2ラウンドでも3アンダー、69とスコアを伸ばし、通算8アンダーの暫定首位に立った。出場する日本勢では、池田勇太が1アンダーの22位で第1ラウンドを終えたが、第2ラウンドで75と崩れて通算2オーバーの暫定77位。小田孔明が通算8オーバーの暫定133位で2日間のプレーを終えた。
初日4オーバーの121位と大きく出遅れた石川遼は、第2ラウンドの11ホールまでを終えて通算5オーバーの暫定115位。2オーバーで初日を終了した藤田寛之、平塚哲二は、藤田が9ホールを終えて4オーバー、平塚が8ホールを消化し5オーバー。初日を1アンダーの71で回ったタイガー・ウッズ(米国)は、6ホールを終えて1アンダーのままの暫定37位。
◇「優勝を狙う」池田が予選落ちの危機
耐え抜いた結果が、通算2オーバーの暫定77位。「4日間やるために練習してきた。優勝を狙う」と意気込んでいた池田が、予選落ちの危機に直面した。
初日が日没サスペンデッドとなった影響で、1日に26ホールを回る長丁場となった2日目。第1ラウンドを*終的に1アンダーで終えると、第2ラウンドも14番までスコアを維持。だが、風が強まった15番パー4をボギーとすると、17、18番も連続ボギー。「上がりのボギーに悔いが残る」と、ぶぜんとした表情だった。
分かれ目になったのは、風の読みとパッティング。第2ラウンドに入ると、次第に強まる風の向きが微妙に変化し始めた。湖に面した17番パー3は、第1ラウンドとは逆で、右からの風。第1打を風に乗せようとグリーン右方向へ打ち出したが、ボールは風の影響を受けることなく右側のラフへ。「風の変化を読めなかったということでしょ」と、吐き捨てるように言った。
長い距離ではピタリと距離感が合う好調なパットも、バーディーチャンスとなる短い距離が入らない。「一つでも入ってくれれば楽になったのに。好調でも、入らなければ意味がない」と悔やんだ。
タフなコースを相手に「よく耐えた」と振り返ったとはいえ、「こういう条件でも上位はスコアを伸ばしている」と、世界との差を感じ取った。濃霧でスタート時刻が遅れた2日目も日没延期となり、予選通過の判明は翌日に持ち越し。「結果は結果。(予選を)通れば残り2日間を戦うだけだし、落ちたらこの後につなげていけばいい」。予選を通過できるのは上位70人。目まぐるしく変動するカットラインが、気がかりな夜になる。
○…濃霧でのスタートの遅れに連日の日没サスペンデッド。そんな過酷な条件を乗り越え、暫定首位に立ったのは32歳のクーチャーだった。97年に全米アマチュア選手権を制し、マスターズでもベストアマを獲得するなどウッズに続くスター候補の筆頭だったが、プロ転向後は低迷。下部ツアーも経験した苦労人だ。今季は米ツアーでトップ10入り8回と、好調ぶりをメジャーでも発揮し「とても満足している。*高のスタートが切れたよ」と笑顔を見せた。