水の中の有機物濃度を低減するには、いくつかの方法があります。
これらの方法でも除去できなかった有機物をさらに低減するため、UVにより分解する方法が用いられています。その基本原理はヒドロキシルラジカル(・OH)により有機物を酸化分解することです。ここで必要なヒドロキシルラジカルをUVによって生成することがTOC分解装置の初期反応となります。 UVを用いてヒドロキシルラジカルを生成するには、水(H2O)に185nmのUVを照射する方法や過酸化水素(H2O2)に254nmのUVを照射する方法があります。
有機物を酸化分解しますと、有機酸を経て*終的には二酸化炭素まで分解されます。有機酸はイオン交換樹脂で吸収できますので、TOC分解装置に要求する反応は有機酸までの酸化分解とし、その後段にイオン交換樹脂を設置することにより、このシステムとして有機物を低減する方法が有効的です。