TOCとは "Total Organic Carbon"= 「全有機体炭素」を言います。 弊社のTOC分解装置は水の中に溶け込んでいる有機物を紫外線によって酸化分解することを目的とした装置です。 木の葉が落ちてそこに雨が降れば、雨水の中に木の葉の中の有機成分が溶け込み、水が茶褐色になります。その水が土壌に浸み込んで透明な地下水になりますが、それでも有機物の一部は水に溶け込んだ状態になっています。 では有機物が多く存在するとどのような不具合が生じるでしょうか? たとえば、有機物の中には色、臭いの成分がありますし、毒もあります。飲み水として考えた場合、このような物質は除去すべきです。また、工業的には排水に含まれている場合、下水放流、河川放流するにはCOD規制・BOD規制を考慮する必要があります。 特に半導体工場で使用するウエハー洗浄用の超純水の場合、その洗浄水の中に有機物が存在すると歩留まりに影響すると言われており、TOC濃度:数ppbを要求されています。