モルダサーム(LGO)とリード線との結線端子には薄い酸化皮膜がついていますので、紙ヤスリで表面を研磨し、導電ペーストを塗布しボルトナットを2本のスパナで充分締め付けてください。
※温度制御方法はPID・SSR制御をおすすめします。
※熱電対位置は炉面内から30mm以上炉心寄りに配置してください。
モルダサーム(LGO)は多孔質なので、油分・水分・各種ガスなどが浸透・吸収しやすくなっています。このため、保護雰囲気や、被処理品の性質・状態によってはモルダサーム(LGO)を保護する処置が必要です。
1.保護雰囲気中での使用炉内雰囲気が大気・窒素ガスの場合は問題ありませんが、その他の雰囲気では対策が必要です。
2.被処理品からの発生物などの対策モルダサーム(LGO)に付着・吸収した油分の炭化はヒータの短絡や絶縁性低下の原因となります。このほか、被処理品より発生するガスなどがモルダサーム(LGO)中のヒータ、ファイバーなどに悪影響を及ぼすことがあります。これらの不都合を避けるため、被処理品の状態・性質(油分・水分など揮発成分の含有状態や加熱による脱ガスなど)は炉内挿入前に十分確認して下さい。また炉設計時には被処理品の性質を把握し適切な保護手段を施した炉体構造とした上でご使用ください。
3.吸湿対策モルダサーム(LGO)に含まれる湿気は短絡の原因となります。このため試運転時には600℃で1~2時間乾燥させるようにしてください。